【超高速エレベータ用製品概要】国内では東京スカイツリー・あべのハルカス、海外では台湾にある台北101や上海のZ4に弊社で製作した機構部品が使われています。
制作の過程
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製作することになった経緯を教えてください。
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以前に海外向けの案件で中国長江の貿易センタービル、台湾の台北101等の大型物件での製品製作 の実績があり、東京スカイツリ ーでも同等の製品を使用するとのことで弊社に依頼がありました。
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苦労した事や大変だった事はあリますか?
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やはり一番大変だった事は超高速エレベータ用製品のため製品自体が大きいうえに、求められる精度が高い事です。
部品製作ではレーザー加工、マシニング、溶接、研磨…と色々な工程が必要になり、その都度次工程に合った精度が求められます。1つの製品に使用する部品数も多く、どこかがずれて しまうと最終的な組立の際に不具合が発生してしまい、結果としてNGとなり使い物にならなくなっ てしまうことや、多数の部品の中でどの部品が不具合を発生させているかなどの調査に時間を要し納期遅延が発生する可能性などがあり、依頼のご注文を頂いた時からとても緊張していました。結果として無事に製作完了して納品しましたが、その後もしばらくはテレビなどで話題になるたびに「何か問題があったんじゃないか」とハラハラした記憶があります。エレベ タの走行に関係する 製品から、防風対策のための製品など、安全性に関 する製品を多数手がけさせていただき、苦労もありましたが完納したあとは達成感もありました。
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スカイツリー完成後の感想はいかがですか。
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2012年5月22日に無事開業をし、同年6月8日に運良く団体チケットが取れたため希望する弊社社員約40名で東京スカイツリーに上ってきました。実際にエレベータに乗りましたが振動が全くなく、動いているのかどうかすらわからないほどでした。台北101ではコップにあふれるぐらい水を注いだ状態でエレベータに載せ、エレベータを稼働させても水がこぼれないほどの制振性が大きな特徴でしたが、スカイツリーも同様に全く揺れがなく驚くほど静かでびっくりしました。新しくできた東京の名所に、少なからず弊社が関わっているということが大変誇らしいです。